いよいよ第102回箱根駅伝が目前に迫ってきました。
2026年の箱根は、入学時から「黄金世代」と呼ばれてきた現4年生たちが集大成を迎える大会です。青山学院大の黒田朝日、駒澤大の佐藤圭汰といった学生長距離界のスターたちが、最後の箱根路でどんなドラマを見せるのか。
この記事では、優勝争いの鍵を握る「優勝を動かす10人」をピックアップ。
12月29日に発表された区間エントリーを踏まえ、1月2日・3日の当日変更で「誰がどこに来るのか?」を予想しながら、観戦の解像度を高めるための完全ガイドをお届けします。
エントリーリストを見て「エースが補欠にいるけど大丈夫?」と不安になっている方も、この記事を読めば監督の戦略が透けて見えてくるはずです。
第102回箱根駅伝の見どころ:「黄金世代」ラストラン
今大会の最大のテーマは、「最強世代の卒業」です。
1年時から箱根を沸かせてきた彼らが最上級生となり、各校の主将・エースとしてチームを引っ張ります。
- 青山学院大学: 黒田朝日(4年)を中心とした盤石の布陣で連覇(3連覇)を狙う。
- 駒澤大学: 佐藤圭汰・山川拓馬(ともに4年)のWエースで王座奪還を期す。
- 國學院大学: 全日本・出雲で強さを見せた総合力で、悲願の箱根制覇へ。
- 中央大学・早稲田大学: エースの爆発力で往路優勝、そして総合上位を脅かす。
それでは、この戦況を決定的に左右する10人のキーマンを見ていきましょう。
【往路】優勝を動かす5選手:序盤の支配者たち
往路優勝、そして総合優勝のためには、1区〜5区で流れを作ることが絶対条件です。
1. 黒田 朝日(青山学院大 4年)— 絶対王者の主将
今季も学生最強の呼び声高い青山学院の主将。 過去の駅伝でも「ここぞ」という場面で必ず区間賞・区間新を出してきました。彼の強みは、上り坂も苦にしない脚力と、単独走でもペースを緩めない精神力。 予想区間:2区 (※補欠登録の場合は当日変更で2区投入が濃厚。他校のエースを粉砕し、トップで戸塚中継所に飛び込む役割が期待されます。)
2. 佐藤 圭汰(駒澤大 4年)— 最後の爆発力
トラックのスピードは世界レベル。最終学年として挑む箱根で、これまでの悔しさを晴らす快走が期待されます。1区でスタートダッシュを決めるか、3区で前を追うか。あるいは意表を突いて7区などの復路投入があるか。駒澤の戦略の全ては彼にかかっています。 予想区間:1区 or 3区 (スピードスターとして1区で大逃げを打つか、準エース区間の3区で勝負を決めるか。当日朝のエントリー変更に注目です。)
3. 山口 智規(早稲田大 4年)— エンジのエース
早稲田伝統の「エース」を背負う男。ロードでの強さは折り紙付きで、10000m27分台のスピードとスタミナを兼ね備えています。彼が2区で留学生や他校のエースと互角以上に渡り合えば、早稲田の往路優勝が現実味を帯びてきます。 予想区間:2区
4. 溜池 一太(中央大 4年)— 中大復権の鍵
中央大学の絶対的エース。吉居大和・駿恭兄弟(※駿恭は現在社会人/または上級生)らが築いた流れを引き継ぎ、チームを牽引します。スピードがあり、集団走もうまいため、1区での区間賞狙い、あるいは2区での粘りの走りが計算できます。 予想区間:1区 or 2区
5. リチャード・エティーリ(東京国際大 3年)— 異次元のスピード
留学生最強のスピードランナー。彼が2区(または3区)に入れば、ごぼう抜き記録の更新すら視野に入ります。シード権争いだけでなく、往路の順位変動を大きく掻き回す「台風の目」となる存在です。 予想区間:2区 or 3区
【山と復路】優勝を動かす5選手:勝負を決める男たち
箱根の怖さは「山」と「復路」にあります。ここで計算できる選手がいるチームが勝ちます。
6. 山川 拓馬(駒澤大 4年)— 5区「山の神」候補
1年時から山登り(5区)や主要区間を担ってきた駒澤の主将。上りへの適性は現役学生トップクラスです。往路優勝を確実にするために5区に置くか、あるいはエース区間の4区で勝負をかけるか。彼が山に控えているだけで、他校へのプレッシャーは計り知れません。 予想区間:5区(または4区)
7. 工藤 慎作(早稲田大 3年)— 山登りのスペシャリスト
前回大会でも山登りで好走を見せたクライマー。彼がいることで早稲田は往路・5区を「攻めの区間」として計算できます。往路終盤で順位を一気に上げるジョーカー的存在です。 予想区間:5区
8. 野中 恒亨(國學院大 3年)— 安定感の塊
國學院の強さである「崩れない駅伝」を象徴する選手。往路のつなぎ区間や復路の要所で、確実に順位を守り、あるいは上げる走りをします。派手さはなくとも、優勝するチームには必ず彼のような「ミスをしない主力」が必要です。 予想区間:4区 or 7区
9. 折田 壮太(青山学院大 2年)— 次世代のエース
強豪・青山学院で下級生ながら存在感を放つ若き才能。高校時代からの実績も十分で、復路のエース区間(7区・9区)や、往路の3区などで起用される可能性があります。選手層の厚い青学において、彼のような下級生が快走すると、チーム全体に勢いがつきます。 予想区間:3区 or 7区
10. 吉岡 大翔(順天堂大 3年)— 復活のポテンシャル
高校時代に日本人高校記録(当時)を樹立した大器。大学入学後は苦しむ時期もありましたが、ポテンシャルは間違いなくNo.1クラス。彼が本来の走りを3区や復路で見せれば、順天堂大の順位を大きく押し上げる力があります。 予想区間:1区 or 3区 or 復路エース区間
12/29発表「区間エントリー」と「当日変更」の読み方
12月29日に発表された区間エントリーリストを見て、「あれ?黒田朝日が補欠(控え)に入ってる?」「佐藤圭汰の名前がない?」と驚いた方もいるかもしれません。
しかし、これは箱根駅伝の定石(当て馬作戦)です。
なぜエースを「補欠」に入れるのか?
- 他校への牽制: どこに来るか分からなくさせることで、相手の配置を迷わせる。
- コンディション調整: 当日の朝までギリギリの状態を見極める。
当日変更(1月2日・3日 朝6:50発表)のルール
- 往路・復路あわせて最大4名まで変更可能。
- 変更できるのは「区間登録選手」と「補欠登録選手」の入れ替えのみ。(区間登録選手同士の配置転換は不可)
つまり、「補欠に回っている主力(黒田、佐藤など)」は、当日朝に「1区〜5区」の誰かと入れ替わって出場する可能性が極めて高いということです。 逆に、最初から区間に登録されている主力(例:山川が5区登録など)は、自信の表れであり「ここで勝負するぞ」という宣言と受け取れます。
まとめ:箱根駅伝2026 観戦チェックリスト
最後に、テレビ観戦や現地応援の際に手元にあると便利なチェックリストをまとめました。
【スタート前】
- [ ] 朝6:50〜7:00: SNSや公式サイトで「当日エントリー変更」を確認。
- [ ] **黒田朝日(青学)**はどこに入ったか?(2区なら真っ向勝負)
- [ ] **佐藤圭汰(駒澤)**はどこか?(1区ならハイペース必至)
- [ ] **山川拓馬(駒澤)**は5区のままか?
【レース中】
- [ ] 2区(権太坂・戸塚の壁): 各校のエース対決。留学生(エティーリ等)のごぼう抜き。
- [ ] 5区(山登り): 國學院や早稲田の山登り適性。ここで往路優勝が決まる。
- [ ] 復路(6区〜10区): 青学の選手層の厚さと、駒澤・國學院の追い上げ。
「黄金世代」のラストランとなる第102回箱根駅伝。 歴史に残る名勝負を目撃しましょう!
