12月7日(日)、2025明治安田J1リーグ昇格プレーオフの準決勝2試合が行われました。
特にフクダ電子アリーナ(フクアリ)で行われた一戦は、「史上稀に見る大逆転劇」として語り継がれるであろう伝説的な試合となりました。
0-3という絶望的な状況から試合をひっくり返したジェフユナイテッド千葉と、規定により勝ち上がりを決めた徳島ヴォルティス。
決勝への切符を掴んだ両チームの激闘を振り返ります。
フクアリに舞い降りた奇跡:千葉が3点差をひっくり返す
ジェフユナイテッド千葉(3位) 4-3 RB大宮アルディージャ(6位)
J1昇格プレーオフ史上初となる「3点差からの逆転勝利」。
フクアリに集まった1万7,074人の観衆は、信じられないドラマの目撃者となりました。
前半〜後半序盤:大宮が完璧な主導権を握る
試合の主導権を先に握ったのはアウェイの大宮でした。
- 前半20分:泉柊椰選手がCKの流れから先制点。
- 前半32分:関口凱心選手が強烈なミドルシュートを突き刺し追加点。
- 後半3分:後半開始早々、アルトゥール・シルバ選手のミドルが決まり0-3。
この時点で、スタジアムには重苦しい空気が漂っていました。
誰もが「勝負あり」と思った瞬間でした。
怒涛の反撃と17歳のニューヒーロー誕生
しかし、ここから千葉の驚異的な反撃が始まります。
- 反撃の狼煙(後半26分) FWカルリーニョス・ジュニオ選手がボレーシュートを叩き込み、まずは1点を返します(1-3)。
- 1点差へ(後半32分) エドゥアルド選手がこぼれ球を押し込み、一気にスタジアムのボルテージが最高潮へ(2-3)。
- 17歳の同点弾(後半38分) この日プロ初出場となった17歳のMF姫野誠選手が大仕事をやってのけます。
裏へ抜け出し、相手DFに挟まれながらも冷静な左足ループシュート!
プレーオフの規定(引き分けなら上位の千葉が勝ち抜け)により、この同点弾が事実上の「逆転弾」となりました(3-3)。 - とどめの決勝点(後半42分) 勢いの止まらない千葉は、右CKからDF河野貴志選手がダイビングヘッドを決め、ついにスコア上でも逆転に成功(4-3)。
小林慶行監督は「サポーターの力で勝たせてもらった」と感謝を述べ、まさかの敗戦となった大宮の宮沢悠生監督は「試合の流れを切ることができなかった」と悔しさを滲ませました。
徳島は規定により決勝進出
徳島ヴォルティス(4位) 1-1 ジュビロ磐田(5位)
もう一つの準決勝は、4位徳島と5位磐田の対戦。 試合は1-1の引き分けに終わりましたが、「引き分けの場合はシーズン順位上位が勝者となる」というレギュレーションにより、徳島ヴォルティスが決勝進出を決めました。
決勝カード決定!17年ぶりの帰還なるか
この結果、2025 J1昇格プレーオフ決勝のカードは以下のように決定しました。
- 対戦カード:ジェフユナイテッド千葉(3位) vs 徳島ヴォルティス(4位)
- 試合日:12月13日(土)
ジェフ千葉にとっては、2009年以来となる悲願の「17年ぶりのJ1復帰」まであと1勝。「フクアリの奇跡」の勢いそのままに、最後の決戦へ挑みます。
