2026年9月、日本代表に初招集され、いきなり代表デビュー弾を決めたMFがいます。松木玖生選手(サウサンプトン/背番号27)です。青森山田高の主将として高校年代3冠を達成し、FC東京を経てイングランドへ。世代別代表の常連でありながらA代表とは縁がなかった男が、23歳でフル代表の扉を開きました。
この記事では、プロフィールから高校・大学年代の実績、海外挑戦の歩み、プレースタイル、そして2026年9月24日の代表デビュー弾までをまとめて解説します。
松木玖生のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 松木 玖生(まつき くりゅう) |
| 愛称 | クリュウ |
| 生年月日 | 2003年4月30日(23歳) |
| 出身地 | 北海道室蘭市 |
| ポジション | MF(攻撃的MF/セントラルMF) |
| 身長/体重 | 180cm/78kg |
| 血液型 | A型 |
| 利き足 | 左足 |
| 所属クラブ | サウサンプトンFC(イングランド・EFLチャンピオンシップ) |
| クラブ背番号 | 27 |
| 代表歴 | 日本代表(2026年〜)/U-15〜U-23日本代表 |
※年齢は2026年9月26日時点。一部の情報サイトでは「22歳」と表示されていますが、2003年4月30日生まれのため2026年4月30日に23歳になっています。
松木玖生の経歴
| 期間 | 所属 |
|---|---|
| 中学年代 | 青森山田中学校 |
| 2019-2021 | 青森山田高校 |
| 2022-2024 | FC東京(J1リーグ) |
| 2024-2025 | サウサンプトンFC所属 → ギョズテペSK(トルコ・スュペル・リグ/期限付き移籍) |
| 2025- | サウサンプトンFC復帰(イングランド) |
青森山田高でキャプテンとして高校年代3冠
松木選手は中学年代から青森山田で過ごし、青森山田中学校では全国中学校サッカー大会優勝。そのまま同校の高校へ進学し、1年生からレギュラーを掴みました。
高校3年時にはキャプテンとして高校年代3冠を達成。Gekisakaの選手データによると、個人としても
- 2021年度 高円宮杯U-18プレミアリーグ(EAST) 優勝
- 2021年度 全国高校サッカー選手権 優勝/優秀選手
- 2021年 全国高校総体 優勝/優秀選手/得点王
- 2020年度 全国高校サッカー選手権 準優勝/優秀選手
- 2019年度 全国高校サッカー選手権 準優勝/優秀選手
という成績を残しています。高円宮杯(プレミアリーグ)・総体(インターハイ)・選手権の3大会すべてを制した、前人未踏の「3冠」達成メンバーの1人。「高校No.1プレーヤー」として、当時から世代を代表する左足の持ち主として知られていました。
FC東京では3シーズンでJ1通算71試合5得点
2022年、高校卒業と同時にFC東京へ加入。高卒ルーキーながら出場機会を掴み、J1リーグで3シーズンにわたってプレーしました。
| シーズン | J1出場 | 得点 |
|---|---|---|
| 2022 | 31試合 | 2得点 |
| 2023 | 22試合 | 1得点 |
| 2024 | 18試合 | 2得点 |
| 通算 | 71試合 | 5得点 |
海外挑戦|サウサンプトン移籍とギョズテペへのレンタル
2024年7月、FC東京からサウサンプトンFCへ完全移籍(契約期間は4年)。ただし就労許可証(労働許可証)の関係により、加入初年度の2024-25シーズンは姉妹クラブのギョズテペSK(トルコ1部)へ期限付き移籍となりました。
移籍発表時の松木選手のコメントです。
「このたびサウサンプトンFCに完全移籍することになりました。そして2024-2025シーズンはギョズテペSK(トルコ)に行くことになりました。まず、シーズン中にも関わらず、自分の挑戦を後押ししていただいたクラブのみなさま、チームメイトに感謝しています。東京では、2年半本当に多くのことを学ばさせていただきました。」
ギョズテペでの1年|スュペル・リグ28試合2ゴール4アシスト
トルコでの1年目は、リーグ戦と国内カップ戦の両方で結果を残しました。
| 大会 | 出場 | 得点 | アシスト |
|---|---|---|---|
| スュペル・リグ(トルコ1部) | 28試合 | 2得点 | 4アシスト |
| テュルキエ・クパス(国内カップ) | 6試合 | 4得点 | 1アシスト |
国内カップではチームのベスト4進出に貢献。レンタル期間は2025年6月に満了し、ギョズテペは「ギョズテペのユニフォームを着用して示した忠誠心、努力、そしてチームに与えた価値に感謝し、新たなキャリアでの成功を祈っている」とコメントを発表しています。
サウサンプトンへ復帰|背番号27
2025-26シーズン、松木選手はサウサンプトンに復帰。背番号は27に決まりました。サウサンプトンはこのシーズンをEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)で戦い、松木選手は公式戦で6得点を記録して欧州での適応を進めました(出場試合数は出典により27〜29試合と幅があります)。
なお、サウサンプトンには日本代表DFの菅原由勢選手(背番号16)も在籍しています。ちなみにサウサンプトンは2026-27シーズンもチャンピオンシップ(イングランド2部)でプレー。実はプレミアリーグ昇格プレーオフからスパイ行為が発覚し追放、勝ち点4の減点処分まで受けるという異例の騒動があり、松木選手にとっては本人の実力とは別のところで難しいシーズンとなっています。
プレースタイル・武器
- 正確な左足——ミドルシュートとラストパスの精度が最大の武器
- 強靭なフィジカル——180cm78kgの体格を活かした球際の強さとキープ力
- 攻撃的MF/セントラルMFの両方をこなすユーティリティ性
- 主将経験に裏打ちされたキャプテンシー——世代別代表でもまとめ役を担ってきた
本人も「ミドルシュートは自信がある」と語っており、その左足は代表の舞台でも通用することを初戦で示しました。
代表歴|世代別代表の常連だった23歳
| 年 | 代表 |
|---|---|
| 2018 | U-15日本代表 |
| 2019 | U-16日本代表 |
| 2020 | U-17日本代表 |
| 2021 | U-22日本代表(AFC U23アジアカップ予選) |
| 2022 | U-19/U-21日本代表(ドバイカップU-23、AFC U23アジアカップ) |
| 2023 | U-20日本代表(U-20アジアカップ、U-20ワールドカップ)、U-22日本代表 |
| 2024 | U-23日本代表(AFC U23アジアカップ) |
| 2026 | 日本代表(A代表)初招集 |
U-15からU-23まで各年代で代表を経験。U-20ワールドカップ(2023年・アルゼンチン)にも出場し、世代別代表の常連として名前を連ね続けてきた選手です。一方でA代表とは長く縁がなく、2026年9月17日、23歳にして初めてフル代表に招集されました。
【2026年9月】A代表初招集、そしてウルグアイ戦でデビュー弾
初招集
2026年9月17日、JFAは北中米ワールドカップ2026後の初の代表活動となる国内4連戦(キリンチャレンジカップ2026・キリンカップサッカー2026)に向けたメンバー31人を発表。松木選手は谷村海那、中野就斗、齋藤俊輔とともに初招集されました。背番号は「19」です。
ウルグアイ戦で代表デビュー弾
9月24日、キリンチャレンジカップ2026のウルグアイ戦(キューアンドエースタジアムみやぎ)に先発。前半11分、右サイドでボールを受けるとカットインから左足を振り抜き、代表デビュー戦でいきなりのゴールを記録しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年9月24日(木) |
| 大会 | キリンチャレンジカップ2026 |
| 対戦 | 日本 3-1 ウルグアイ |
| 得点時刻 | 前半11分 |
| 形 | 右サイドからカットイン→左足 |
| 出場 | 先発 |
試合は1-1で後半アディショナルタイムに入り、塩貝健人選手が代表初ゴール、続いて上田綺世選手が追加点を挙げて日本が3-1で勝利。初招集組が結果を残した初戦となりました。
チームメイトの反応
- 堂安律選手(キャプテン再任)は、松木選手の初弾について「コンビネーションが欲しい選手なので」とコメント。動き出しでゴールを演出したことを明かしています。
- 鈴木淳之介選手は高校時代から同学年で「しのぎを削った」間柄。「持ってるなと思った」と、デビュー弾を評価しました。
- 齋藤俊輔選手も松木選手のデビュー弾に刺激を受けたと報じられています。
まとめ
- 松木玖生選手は2003年4月30日生まれ・北海道室蘭市出身の23歳MF。身長180cm・左足
- 青森山田高のキャプテンとして高円宮杯・総体・選手権の高校年代3冠を達成した高校No.1プレーヤー
- FC東京でJ1通算71試合5得点。2024年夏にサウサンプトンへ完全移籍
- トルコ・ギョズテペへのレンタル(リーグ28試合2得点4アシスト)を経て、2025-26はサウサンプトンで背番号27
- 2026年9月17日にA代表初招集。9月24日のウルグアイ戦で先発し、前半11分に代表デビュー弾
高校年代3冠、J1、そして欧州──着実にステップアップしながらA代表とは縁がなかった松木選手が、23歳にしてつかんだ大きなチャンス。デビュー弾で見せた左足のシュートは、今後の日本代表の新たな武器になるかもしれません。
