ACLエリート(ACLE)では、韓国の名門・浦項スティーラーズが、鹿島アントラーズ(10/28)、ガンバ大阪(11/4)、京都サンガF.C.(11/24)と相次いで対戦します。そして2027年2月16日(火)、柏レイソルがアウェイの浦項スティールヤードへ乗り込みます。国際大会での対戦記録は確認できておらず、初顔合わせの見込みです。
この記事は、これらの日本勢カードを前に、浦項スティーラーズの現在形を整理した「攻略ガイド」です。試合後はレビューを追記して、リーグステージの残りを戦う日本勢共通の下敷きに育てていきます。
【2026年10月26日時点】鹿島戦のあとに、レビューを追記します。
0. まず3行で
- 浦項はアジア王者に3度(アジアクラブ選手権1997・1998、ACL2009)輝いた名門。2021年のACLは決勝でアル・ヒラルに敗れた準優勝です。しかし今季のACLEは2連敗・1得点5失点で14位と出遅れています
- 国内のKリーグ1も10位・勝点41と苦戦中。指揮官は2024年から率いるパク・テハ監督です
- 柏とは2027年2月16日(アウェイ・浦項スティールヤード)に初対戦の見込みです。ACLEリーグステージの最終節にあたります
1. 試合基本情報(日本勢カード)
| 試合日 | カード | 会場 | 中継 |
|---|---|---|---|
| 10月28日(水)19:00 | 鹿島アントラーズ vs 浦項スティーラーズ | メルカリスタジアム(カシマ) | DAZN |
| 11月4日(水)19:00 | 浦項スティーラーズ vs ガンバ大阪 | 浦項スティールヤード | DAZN |
| 11月24日(火)19:00 | 京都サンガF.C. vs 浦項スティーラーズ | サンガスタジアム by KYOCERA | DAZN |
| 2027年2月16日(火)19:00 | 浦項スティーラーズ vs 柏レイソル | 浦項スティールヤード | DAZN |
※日本時間。JFA公式マッチスケジュール/Jリーグ公式(MD8)/日程まとめ
2. クラブ概要:アジアを制した、製鉄の街のスティーラーズ
浦項スティーラーズは、韓国・慶尚北道浦項市を本拠地とするクラブです。POSCO(製鉄)を母体とし、「スティーラーズ(製鉄労働者)」の愛称を持つ、韓国サッカーを代表する名門です。
- アジアクラブ選手権で2度優勝(1997・1998)、ACLで2009年に優勝。通算3度のアジア王者
- 2021年のACLは決勝でアル・ヒラルに0-2で敗れ、準優勝
- ACLEは2度目の参加。国内ではKリーグ1の強豪として、毎年上位争いに関わってきました
3. 監督:パク・テハ体制と「苦戦」の現在地
指揮官はパク・テハ監督。2024年から浦項を率い、2024年7月には韓国・Kリーグオールスターズ(対トッテナム戦)の監督も務めた人物です(Transfermarkt)。
ただし2026年シーズンは、国内・国際の両方で苦しい戦いが続いています。
- Kリーグ1は10位・勝点41(スコア速報)
- 10月9日の仁川戦(第31節)は0-3の完敗で、監督が頭を下げる事態に(MKスポーツ)
- 10月24日の蔚山戦は2-2のドロー。直近では上向きの兆しもあります(Kリーグ速報)
4. ACLE開幕からの歩み:2連敗・1得点5失点
| 結果 | 内容 | |
|---|---|---|
| MD1(9/15・アウェイ) | 北京国安 3-1 浦項 | 敵地で完敗 |
| MD2(10/13・ホーム) | 浦項 0-2 ジョホール・ダルル・タクジム | スティールヤードで敗戦。ホームのファンの前で連敗 |
2連敗・勝点0の東地区14位。1得点5失点と、攻撃も守備も数字が出ていません。ただし、1勝もできていないだけで、崩壊はしていないのが現状です。
5. 注目選手
| 選手 | ポジション | ポイント |
|---|---|---|
| ワンドルソン | LW | ブラジル人。浦項に長年在籍する左ウイングの要 |
| ジョルジェ・テイシェイラ | CF | ポルトガル出身のセンターフォワード。得点の軸 |
| キ・ソンヨン(奇誠庸) | MF | 元韓国代表キャプテン。元セルティック、スウォンジー、ニューカッスルの経歴を持つ中盤の大黒柱 |
| 西矢健人 | MF(31) | 日本人MF。サガン鳥栖から2026年12月31日までの期限付きで加入 |
| シン・グァンフン | RB | ベテランの右SB。若手主体の守備陣を支える |
※出場フォーメーションは試合ごとに変わります。直近のKリーグとACLEの先発を、随時確認してください。
6. 日本のクラブが気を付けること4つ(筆者の見方)
ここからは、開幕2試合の結果と国内リーグの状況をもとにした筆者の見方です。
① 「負け続けられない名門」の反発。ACLEの2連敗は、アジア王者に3度なった名門にとって許容できない事態です。鹿島・G大阪戦では、意地を見せる試合になる可能性が高く、切り替えの早さが求められます。
② 左サイドからの攻撃。ワンドルソンは縦への突破力があります。日本勢の右サイドの守備と、内側への切り返しへの対応が鍵です。
③ Kリーグとの両立による日程の過密。浦項は11月1日にKリーグ1の第34節、4日にG大阪戦(ACLE)、24日に京都戦(ACLE)と、過密日程です。G大阪戦・京都戦は、ローテーションの影響が大きくなりそうです。
④ 柏戦(2/16)は「Kリーグのシーズンオフ明け」。2026年のKリーグ1は年内に終わり、2027年シーズンの開幕前の準備期間中に、柏戦を迎える見込みです。実戦感覚が薄い相手と、開幕前の柏、という条件は、柏に有利に働く可能性があります。ただし、準備を十分にできる名門であることも忘れずに。
7. まとめ
- 浦項はアジア王者に3度なった名門。しかし今季ACLEは2連敗・14位と出遅れ、Kリーグも10位と苦戦中です
- 監督はパク・テハ体制(2024年〜)。国内と国際の両立に苦慮しています
- 攻撃の軸はワンドルソンとテイシェイラ、中盤はキ・ソンヨンと日本人の西矢健人
- 日本勢戦は10/28鹿島(アウェイ)→11/4G大阪(ホーム)→11/24京都(アウェイ)→2027/2/16柏(ホーム)。3試合の結果が、柏戦の読み筋を左右します
試合後に、鹿島戦・G大阪戦・京都戦のレビューをこの記事に追記し、柏戦(2/16)向けの攻略視点を更新します。
