サッカーの欧州代表による国際大会、UEFAネーションズリーグ2026-27が2026年9月24日に開幕しました。5シーズン目で、54チームが参加します。
第1節では、グループA1でイタリアがベルギーに0-2で敗れる波乱がありました。ロベルト・マンチーニ体制2期目の初戦を、マルク・ファン・ボメル新監督率いるベルギーが制したかたちです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程(リーグ戦) | 2026年9月24日〜11月17日 |
| 準々決勝・入れ替え戦 | 2027年3月25日〜30日 |
| 決勝ラウンド | 2027年6月9日〜13日 |
| 参加チーム数 | 54(UEFA加盟55協会のうちロシアを除外) |
| 前回優勝 | ポルトガル(2回目/最多タイ) |
| グループ抽選 | 2026年2月12日、ベルギー・ブリュッセル |
ロシアが除外されている理由は、ウクライナ侵攻に伴う制裁が継続しているためです。前回大会から除外が続いています。
グループ一覧
リーグA(最上位)
| 組 | チーム |
|---|---|
| A1 | フランス、イタリア、ベルギー、トルコ |
| A2 | ドイツ、オランダ、セルビア、ギリシャ |
| A3 | スペイン、クロアチア、イングランド、チェコ |
| A4 | ポルトガル、デンマーク、ノルウェー、ウェールズ |
A1組が「死の組」です。フランス、イタリア、ベルギーの3強に、昇格してきたトルコが加わりました。A3組にはワールドカップ2026を制したスペイン、クロアチア、イングランドが同居しています。
リーグB
| 組 | チーム |
|---|---|
| B1 | スコットランド、スイス、スロベニア、北マケドニア |
| B2 | ハンガリー、ウクライナ、ジョージア、北アイルランド |
| B3 | イスラエル、オーストリア、アイルランド、コソボ |
| B4 | ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニア、スウェーデン |
リーグC
| 組 | チーム |
|---|---|
| C1 | アルバニア、フィンランド、ベラルーシ、サンマリノ |
| C2 | モンテネグロ、アルメニア、キプロス、ラトビア |
| C3 | カザフスタン、スロバキア、フェロー諸島、モルドバ |
| C4 | アイスランド、ブルガリア、エストニア、ルクセンブルク |
リーグD(最下位)
| 組 | チーム |
|---|---|
| D1 | ジブラルタル、マルタ、アンドラ |
| D2 | リトアニア、アゼルバイジャン、リヒテンシュタイン |
第1節の結果
グループA1
| 日付(現地) | 結果 | 会場 |
|---|---|---|
| 9月25日 | イタリア 0-2 ベルギー | スタディオ・オリンピコ(ローマ) |
| 9月25日 | トルコ 0-1 フランス | コジャエリ・スタジアム(イズミット) |
- イタリア 0-2 ベルギー:ゴッツ 20分、ルケバキオ 69分
- トルコ 0-1 フランス:エムバペ 54分
| 順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得失 | 勝点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ベルギー | 1 | 1 | 0 | 0 | +2 | 3 |
| 2 | フランス | 1 | 1 | 0 | 0 | +1 | 3 |
| 3 | トルコ | 1 | 0 | 0 | 1 | −1 | 0 |
| 4 | イタリア | 1 | 0 | 0 | 1 | −2 | 0 |
グループA2
| 日付(現地) | 結果 | 会場 |
|---|---|---|
| 9月24日 | オランダ 1-1 ドイツ | ヨハン・クルイフ・アレナ(アムステルダム) |
| 9月24日 | セルビア 1-2 ギリシャ | ライコ・ミティッチ・スタジアム(ベオグラード) |
- オランダ 1-1 ドイツ:ガクポ 90+2分/ヌメチャ 32分
- セルビア 1-2 ギリシャ:ジヴコヴィッチ 4分/ツォリス 74分、ドゥヴィカス 90+5分
| 順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得失 | 勝点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ギリシャ | 1 | 1 | 0 | 0 | +1 | 3 |
| 2 | ドイツ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 3 | オランダ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 4 | セルビア | 1 | 0 | 0 | 1 | −1 | 0 |
グループA4
| 日付(現地) | 結果 |
|---|---|
| 9月24日 | ポルトガル 1-0 ウェールズ |
| 9月24日 | ノルウェー 3-2 デンマーク |
| 順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得失 | 勝点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ノルウェー | 1 | 1 | 0 | 0 | +1 | 3 |
| 2 | ポルトガル | 1 | 1 | 0 | 0 | +1 | 3 |
| 3 | デンマーク | 1 | 0 | 0 | 1 | −1 | 0 |
| 4 | ウェールズ | 1 | 0 | 0 | 1 | −1 | 0 |
ノルウェーはハーランドが2得点を挙げてデンマークを3-2で破りました。ノルウェーとポルトガルは勝点・得失点差で並びますが、総得点(3対1)でノルウェーが上に立っています。
グループA3
A3組の初戦、イングランド対スペインは2026年9月26日(現地・ウェンブリー、日本時間9月27日3:45キックオフ)に行われます。本記事の執筆時点ではまだ試合前〜進行中で、結果は確認できていません。結果が判明次第、この記事に追記します。
【詳報】イタリア 0-2 ベルギー|マンチーニ2期目は黒星発進
試合展開
ローマのスタディオ・オリンピコに集まった47,155人の前で、ベルギーが内容的にも上回りました。
- 20分:パリ・サンジェルマンのミカ・ゴッツが、ペナルティエリア内で2人の守備者をかわして右足で先制。代表初ゴールでした
- 69分:ベンフィカのドディ・ルケバキオが自陣から独走し、約25メートルから強烈なシュートで追加点
シュート枠内数はイタリア6本(決定率29%)、ベルギー8本(同42%)。パス成功率はイタリア91%と高い数字でしたが、ゴール前の迫力でベルギーが勝りました。
「2人の初顔合わせ」が決めた試合
この一戦は、両チームにとって新体制の初戦でした。
| チーム | 監督 | 状況 |
|---|---|---|
| ベルギー | マルク・ファン・ボメル | 監督就任後、初采配 |
| イタリア | ロベルト・マンチーニ | イタリア代表監督2期目(2018〜2023年、EURO 2020優勝) |
ファン・ボメル監督は現役時代、オランダ代表のMF。監督としてベルギーを率いるのはこの試合が最初でした。一方のマンチーニ監督は、2018年から2023年までイタリアを指揮してEURO 2020を制した人物の再登板です。
マンチーニ監督のコメント
試合後、マンチーニ監督はイタリアがワールドカップ出場を逃したことについて問われ、次のように答えています。
「前向きに考えなければいけない。これまで起きたことをいつまでも繰り返し蒸し返すべきではない。いずれにせよ、起きてしまったことは変えられない」
約5万人のホームサポーターからブーイングが飛んだことについては、「普通のことだし、試合の一部」と冷静に受け止めました。
次世代のテストも
マンチーニ監督は終盤、スポルティングのイッサ・ドゥンビアとニュルンベルクのモハメド・アリ・ゾマを投入し、2人にA代表デビューを与えました。両選手は2023-24シーズンにセリエCのアルビノレッフェでチームメイトだった間柄で、その2人が同じ試合で代表デビューを飾ったことになります。
イタリアは第1節終了時点で「降格の可能性」圏内
初戦を落としたことで、イタリアはグループA1で4位に沈みました。今大会は上位2チームが準々決勝に進める一方、4位は自動降格、3位は入れ替え戦という厳しい方式です。
まだ第1節を終えただけですが、グループA1が「死の組」であることを踏まえると、イタリアにとっては残り5試合が正念場になります。次戦は9月28日、敵地ブルサでトルコ戦。ベルギーは同日、ブリュッセルでフランスと対戦します。
大会方式|リーグAは準々決勝が追加された
前回(2024-25)からリーグAにノックアウトステージが拡大され、グループ1位と2位が準々決勝に進む方式になりました。
| リーグ | チーム数 | グループ構成 |
|---|---|---|
| リーグA | 16 | 4チーム×4組 |
| リーグB | 16 | 4チーム×4組 |
| リーグC | 16 | 4チーム×4組 |
| リーグD | 6 | 3チーム×2組 |
- リーグA:各組1位・2位が準々決勝へ。各組4位は自動降格、各組3位はリーグB各組2位と入れ替え戦
- リーグB:各組1位が自動昇格、各組4位が自動降格、各組2位・3位が入れ替え戦
- リーグC:各組1位が自動昇格。各組4位のうち下位2チームが自動降格、上位2チームが入れ替え戦
- リーグD:全チームがリーグCへ昇格
2028-29シーズンから4リーグ制が3リーグ制(各18チーム)に変わるため、今大会は昇降格の枠組みが調整されています。これが「4位が全チーム降格ではなくなった」理由です。
入れ替え戦はホーム・アンド・アウェー方式。準々決勝と入れ替え戦で2試合合計が並んだ場合はアウェーゴールは適用せず延長戦→PK戦で決着をつけます。
試合日程
| 節 | 日程 |
|---|---|
| 第1節 | 2026年9月24日〜26日 |
| 第2節 | 2026年9月27日〜29日 |
| 第3節 | 2026年10月1日〜3日 |
| 第4節 | 2026年10月4日〜6日 |
| 第5節 | 2026年11月12日〜14日 |
| 第6節 | 2026年11月15日〜17日 |
| 準々決勝・リーグA/B・B/C入れ替え戦 | 2027年3月25日〜30日 |
| リーグC/D入れ替え戦 | 2028年3月23日〜28日 |
| 決勝ラウンド(ファイナル) | 2027年6月9日〜13日 |
9月から10月にかけて第1〜4節が集中します。国際試合期間が長期で確保されているためで、各国代表にとっては新シーズン序盤に4試合を消化する厳しい日程です。
決勝ラウンドの開催地は執筆時点で未確定です。UEFA執行委員会が選定し、参加チームのいずれかが開催するのが望ましいとされています。
日本での視聴方法
| 媒体 | 内容 |
|---|---|
| DAZN | 全試合をライブ配信 |
| テレビ中継 | 予定なし |
| U-NEXT | 配信あり(報道による) |
日本国内でのテレビ中継は予定されておらず、実質的な視聴手段はDAZNです。日本代表が出場しない大会としては例外的な扱いで、欧州サッカーの人気の高さがうかがえます。キックオフは日本時間の未明〜早朝になる試合が多くなります。
この大会の位置づけ|EURO 2028への「第2の扉」
UEFAによると、2026-27のネーションズリーグはEURO 2028(イギリス・アイルランド)の予選とリンクする予定です。ネーションズリーグの成績に応じて、EURO予選で敗れたチームにプレーオフへの「第2のチャンス」が与えられる仕組みです。
つまり、この大会は「意味の薄い親善試合を減らす」ために生まれた大会でありながら、本大会出場権に直結する意味を持つ——これが、各国が主力を呼び続ける理由です。
注目ポイント
- ポルトガルの連覇なるか——2019年、2025年と優勝し、最多タイの2回。11月に41歳を迎えるクリスティアーノ・ロナウドが、新監督ホルヘ・ジェズスの初招集メンバー25人に選ばれています
- ワールドカップ王者スペイン——A3組でクロアチア、イングランドと同組。ラミン・ヤマル、ロドリらが顔を揃えます
- ノルウェーの攻撃陣——アーリング・ハーランドが初戦で2得点と好発進。マルティン・ウーデゴールとともにA4組でポルトガルに挑みます
- トルコの挑戦——2025年3月の入れ替え戦でリーグBからAへ昇格。いきなりフランス、イタリア、ベルギーと同組になりました
決勝ラウンドの過去結果
| 年 | 決勝 | 会場 |
|---|---|---|
| 2019 | ポルトガル 1-0 オランダ | ポルト |
| 2021 | フランス 2-1 スペイン | ミラノ |
| 2023 | クロアチア 0-0 スペイン(PK 5-4) | ロッテルダム |
| 2025 | ポルトガル 2-2 スペイン(PK 5-3) | ミュンヘン |
まとめ
- サッカーのUEFAネーションズリーグ2026-27が2026年9月24日開幕。54チームが参加
- 第1節、グループA1でイタリアがベルギーに0-2で敗れる波乱。トルコもフランスに0-1で敗戦
- A3組(イングランド対スペインなど)は9月26日開催。結果判明次第追記
- 日本での視聴はDAZN独占配信、テレビ中継の予定なし
- 2026-27の成績はEURO 2028予選プレーオフにも直結する
