最終更新:2026年11月5日
11月14日のブラジル代表戦、17日のパラグアイ代表戦(いずれもシンガポール)に臨むサッカー日本代表のメンバーが、11月4日に発表されました。カールスルーエのFW福田師王(22)が初招集で名を連ね、ASモナコの南野拓実が約1年ぶりに代表へ復帰。一方で、所属クラブで負傷中のFW上田綺世は招集外となりました。
さらにメンバー発表の前日の11月3日には、AFC(アジアサッカー連盟)が、来年1月にサウジアラビアで開催予定だったアジアカップの約1年延期を発表。森保一監督(58)体制の「集大成」となるはずだった大会が先送りになり、監督交代・大岩剛体制への移行時期にも影響が出ています。
この記事では、発表された28人のメンバー一覧、注目の選考ポイント、ブラジル戦のみどころ、そしてアジアカップ延期が森保ジャパンに与える影響まで、わかりやすく整理してお届けします。
1. 日本代表メンバー28人(ポジション別)
JFA(日本サッカー協会)が11月4日に発表した「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」の招集メンバーは、以下の28人です(*は代表初招集)。
GK(3人)
| 選手名 | 所属 |
|---|---|
| 早川友基 | 鹿島アントラーズ |
| 小久保玲央ブライアン | シントトロイデンVV(ベルギー) |
| 鈴木彩艶 | アストン・ビラ(イングランド) |
DF(8人)
| 選手名 | 所属 |
|---|---|
| 板倉滉 | ボルシア・メンヘングラートバッハ(ドイツ) |
| 渡辺剛 | フェイエノールト(オランダ) |
| 町田浩樹 | TSGホッフェンハイム(ドイツ) |
| 伊藤洋輝 | バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) |
| 瀬古歩夢 | ル・アーヴルAC(フランス) |
| 中野就斗 | サンフレッチェ広島 |
| 菅原由勢 | カリャリ・カルチョ(イタリア) |
| 鈴木淳之介 | FCコペンハーゲン(デンマーク) |
MF/FW(17人)
| 選手名 | 所属 |
|---|---|
| 伊東純也 | KRCゲンク(ベルギー) |
| 南野拓実 | ASモナコ(フランス) |
| 鎌田大地 | クリスタル・パレス(イングランド) |
| 坂元達裕 | コベントリー・シティ(イングランド) |
| 相馬勇紀 | FC町田ゼルビア |
| 小川航基 | FC町田ゼルビア |
| 前田大然 | イプスウィッチ・タウン(イングランド) |
| 堂安律 | アイントラハト・フランクフルト(ドイツ) |
| 田中碧 | リーズ・ユナイテッド(イングランド) |
| 中村敬斗 | オリンピック・リヨン(フランス) |
| 佐野海舟 | マインツ05(ドイツ) |
| 久保建英 | レアル・ソシエダ(スペイン) |
| 鈴木唯人 | SCフライブルク(ドイツ) |
| 松木玖生 | サウサンプトンFC(イングランド) |
| 佐野航大 | PSVアイントホーフェン(オランダ) |
| 福田師王* | カールスルーエSC(ドイツ) |
| 後藤啓介 | SCフライブルク(ドイツ) |
2. メンバー選考の注目ポイント
① 福田師王が初招集 ― 22歳のストライカーがついに森保J入り
今回の最大のトピックは、ドイツ2部カールスルーエに所属するFW福田師王の代表初招集です。上田綺世が負傷で離脱した中で選ばれたFWであり、W杯後の新戦力発掘という森保監督の姿勢が表れた形です。シンガポール遠征でどれだけの時間を与えられるか、ブラジル相手に通用するかは、今後のFW層を占う意味でも注目です。経歴やプレースタイルは、福田師王のプロフィール記事で詳しく紹介しています。
② 南野拓実が約1年ぶりに復帰
大けがからようやく戦線復帰した南野拓実(モナコ)が、約1年ぶりに代表メンバーに戻ってきました(デイリースポーツ)。復帰後の定位置争いは、この2試合のパフォーマンス次第です。
③ 町田浩樹・坂元達裕・小川航基・菅原由勢が戻る
W杯後の遠征から離れていた選手たちが、一斉に復帰しました。DF町田浩樹(ホッフェンハイム)、MF坂元達裕(コベントリー)、FW小川航基(町田)、DF菅原由勢(カリャリ)と、実戦経験豊富な面々がそろいました(GOAL.com)。
④ 上田綺世は招集外、塩貝健人らは選外
FW上田綺世は、所属クラブで負傷したため招集外です。また、W杯後に注目を集めていたFW塩貝健人らも選外となりました(デイリースポーツ)。上田の不在により、1トップの役割を、小川航基や前田大然、そして初招集の福田師王がどう埋めるかが焦点です。塩貝については、プロフィール記事もどうぞ。
3. ブラジル戦・パラグアイ戦の試合情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE |
| 対ブラジル代表 | 2026年11月14日(土)18:15 現地時間キックオフ(日本時間19:15) |
| 対パラグアイ代表 | 2026年11月17日(火)21:10 現地時間キックオフ(日本時間22:10) |
| 会場 | シンガポール・ナショナル・スタジアム |
2試合ともシンガポールで開催される、異例のシリーズ戦です。11月の代表ウィークで、南米の強豪2試合を消化できる貴重な機会であり、森保監督にとっても、システムと人材の確認の場となります。
出典:JFA公式スケジュール。放送・配信の詳細は、JFA公式サイトでご確認ください。
4. 相手はW杯で敗れたブラジル ― 再戦の意味
このブラジル戦には、単なる親善試合以上の重みがあります。
2026年6月29日(日本時間6月30日)の北中米W杯ラウンド32で、日本はブラジルに1-2で敗れました。佐野海舟が先制点を挙げたものの、後半にカゼミーロ、そしてアディショナルタイムにマルティネッリの決勝点を許して逆転され、W杯初のベスト16突破はなりませんでした(olympics.com)。ちなみにその前年、2025年10月のキリンチャレンジカップでは、日本が3-2で歴史的な勝利を収めており、日本とブラジルの対戦は、ここ数年、力関係が接近しています。
ブラジルサッカー連盟(CBF)は10月29日、この遠征に臨む代表メンバー26人を発表。ヴィニシウス・ジュニアやハフィーニャ、W杯ラウンド32で対戦したガブリエル・マガリャンイスらが引き続き招集され、5人が初招集と、本気の編成です(サッカーキング、ゲキサカ)。
W杯の再戦といえば、田中碧や菅原由勢、久保建英、南野拓実といった、当時の悔しさを知る選手の心理面にも注目です。
5. アジアカップが1年延期 ― 理由と新日程
AFCは11月3日、2027年1月7日〜2月5日の日程でサウジアラビアで開催予定だったAFCアジアカップを約1年延期すると発表しました(ゲキサカ)。
新日程
- 延期後:2027年12月23日〜2028年1月21日
- 開催国:サウジアラビア(変更なし)
- ステータス:FIFAには新日程を提案済み、承認待ち
延期の理由
AFCは、「地域情勢の悪化に伴う物流上の大きな問題や渡航の混乱など、現在発生している異例の状況」を理由に挙げています。サウジアラビアでは、10月以降、イエメンの武装組織フーシ派による攻撃が深刻化し、リヤド国際空港などで多数の死傷者が出ており、安全な大会運営が懸念されていました。10月中旬には、AFCのシェイク・サルマン会長が、1年延期の可能性に言及していました(ゲキサカ)。
副作用:U23アジアカップとの日程重複
延期後のアジアカップは、2028年1月4日〜22日に日本で開催予定のAFC U23アジアカップ(ロサンゼルス五輪男子サッカーの予選)と日程が重なることになります。各年代の大陸大会の日程が重複する例は過去になく、U23アジアカップの日程も、変更を迫られそうだと報じられています。
6. 森保監督の退任時期と大岩剛体制への移行
アジアカップ延期の、最大の「内政的」な影響が、森保一監督(2018年夏から指揮)の去就です。
- JFAは7月23日、森保監督の続投を発表しました。2027年のアジアカップまでの短期契約で、後任は大岩剛U-21代表監督です。アジアカップは、森保体制の「集大成」の大会として位置づけられていました
- アジアカップの延期を受けて、12月30日に予定されていたキリンチャレンジカップは、行われない可能性があると報じられていました。ただし、JFAの宮本恒靖会長は、11月5日に「できたらやりたい」と話しています(ゲキサカ)
- JFAは11月5日、キリンチャレンジカップ2027を、2027年3月25日(広島)と3月30日(東京・国立)に開催すると発表しました。「大岩ジャパンの初陣か」と報じられています(ゲキサカ)
つまり、11月のブラジル戦・パラグアイ戦は、森保体制の最後の活動になる可能性があります(12/30の試合が実現しなければ)。W杯でブラジルに敗れたまま幕を下ろすのか、それとも再戦での白星で締めくくるのか。シンガポールのピッチは、8年を超える森保体制の、大きな節目になるかもしれません。
※森保監督の去就や、後任の大岩監督の就任時期は、今後の発表で変わる可能性があります。最新の情報は、JFA公式サイトでご確認ください。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 日本代表 vs ブラジル戦のテレビ放送・配信は?
A. 試合は11月14日(土)18:15現地時間開始(日本時間19:15)です。放送・配信の詳細は、JFA公式サイトでご確認ください。
Q. なぜ日本対ブラジル戦がシンガポールで開催されるの?
A. 今シリーズ(MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE)は、シンガポールで開催される国際親善試合シリーズで、日本はブラジル・パラグアイと連戦する形で参加しています。
Q. 福田師王とはどんな選手?
A. カールスルーエSC(ドイツ2部)に所属する22歳のFW。今回、上田綺世が負傷で招集外となる中、初招集されました。
Q. アジアカップはいつ・どこで開催される?
A. サウジアラビアで、2027年12月23日〜2028年1月21日に開催されることがAFCから発表されました(FIFAの承認待ち)。当初予定の2027年1月7日〜2月5日から、約1年延期されました。
Q. 森保監督はいつまで日本代表を指揮するの?
A. JFAは、2027年のアジアカップまでの短期契約で続投を発表していましたが、大会の延期により、時期が変わる可能性があります。来年3月のキリンチャレンジカップ(3/25・3/30)から、大岩剛監督の体制になるかが注目されています。
Q. 上田綺世が選ばれなかった理由は?
A. 所属クラブで負傷したため、招集外となりました。
8. まとめ
- 11月14日 vs ブラジル、11月17日 vs パラグアイ(シンガポール)のメンバー28人が11月4日に発表されました
- 福田師王が初招集、南野拓実が約1年ぶり復帰、町田浩樹・坂元達裕・小川航基・菅原由勢も戻ります
- 上田綺世は負傷で招集外、塩貝健人らは選外です
- ブラジルとは、W杯ラウンド32(日本1-2で敗戦)以来の再戦です
- アジアカップが約1年延期(2027年12月23日〜2028年1月21日、サウジアラビア)。中東情勢の悪化が理由です
- 延期の余波で、森保監督から大岩剛監督への移行時期にも注目が集まっています。来年3月にはキリンチャレンジカップ(3/25・3/30)が組まれました
W杯で止まっていた「世界を越える」という森保ジャパンの挑戦が、どんな形で次の章へつながっていくのか。まずは11月14日のブラジル戦に注目です。
