10月27日(火)21:15、ACLエリート(ACLE)第3節で柏レイソルがタイのラーチャブリーFCとアウェイで対戦します。
相手は2連敗の勝点0ですが、開幕戦では上海海港を相手に4点を奪った攻撃型のチームです。
元Jリーグ勢の顔ぶれや、10月24日に鹿島を逆転で下した柏の最新状況、中2日で臨むタイ遠征の見どころを整理します。
0. まず3行で
- 10月27日(火)21:15 KO(タイ現地19:15)、ラーチャブリースタジアム。ACLエリート(ACLE)リーグステージ第3節 柏公式
- 中継はDAZNで配信(地上波・BS放送の予定は確認できていません)
- 柏は第2節ポートFC戦で前半28分までに5得点する5-1の快勝。10月24日のJ1では鹿島を3-2で逆転して暫定3位に浮上。
対するラーチャブリーは2連敗の勝点0——ただし開幕戦は上海海港に4-6と食い下がった攻撃型。立ち上がりと、敵地での「後半のマネジメント」が勝敗を分けます
1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2026年10月27日(火) 21:15キックオフ(タイ現地19:15) |
| 大会 | AFCチャンピオンズリーグ Elite 2026/27 リーグステージ 第3節(MD3) |
| 会場 | ラーチャブリースタジアム(タイ・ラーチャブリー県) |
| 中継 | DAZNで配信(地上波・BS放送の予定は確認できていません) |
| 試合情報 | JFA公式/Jリーグ公式 |
2. 大会フォーマットのおさらい
ACLE 2026/27は32クラブによるリーグステージ制。
柏は東地区16クラブの1つとして8試合を戦い、地区上位8位までが2027年のノックアウトステージに進出します。
フォーマットの詳細は前回のポートFC戦記事で解説しているので、そちらをご覧ください。
柏のリーグステージ残り日程はこちらです。
| 試合日 | 対戦相手 | 会場 |
|---|---|---|
| 10月27日 | ラーチャブリーFC(タイ) | アウェイ |
| 11月3日(火・祝) | 大田ハナ・シチズン(韓国) | ホーム |
| 11月24日 | ニューカッスル・ジェッツ(豪州) | アウェイ |
| 12月1日(火) | コンアン・ハノイ(ベトナム) | ホーム |
| 2027年2月10日 | ブリーラム・ユナイテッド(タイ) | ホーム |
| 2027年2月16日 | 浦項スティーラーズ(韓国) | アウェイ |
※日程は柏レイソル公式に基づきます。
コンアン・ハノイ徹底解説記事でもまとめています。
3. 柏レイソルの状況:「勝って太くなる大会」で連勝を狙う
柏はACLE東地区8位(1勝1敗・勝点3、得6失3)で第3節を迎えます(10月14日の第2節終了時点)Jリーグ公式。
第2節のポートFC戦は、開始3分に久保藤次郎が先制すると、10分に垣田裕暉、15分に原川力のPK、26分に汰木康也、28分に山内日向汰と、前半28分までに5点を奪う爆発。
8年ぶりのホームACLを白星で飾りました サッカーキング。一方で後半はシュートわずか2本に沈黙し、64分にマヌエル・ビアーに1点を返されるなど、「後半に緩む」課題は数字にも表れています Yahoo!ニュース。
10月24日、鹿島に3-2の逆転勝ち
その後のJ1では、10月24日の第12節で鹿島アントラーズに3-2で逆転勝ち。
14分に先制を許しましたが、35分に遠藤渓太が同点ゴール、前半アディショナルタイムに山内日向汰が逆転ゴール、後半にも山内が追加点を挙げ、鹿島の88分の反撃を振り切りました(サッカーキング/ゲキサカ)。
3試合ぶりの白星で、柏は12試合で8勝1分3敗・勝点25、首位の町田と勝ち点2差の暫定3位です。
この試合では、東京国際大在学中の古谷柊介がJ1デビュー。右ウイングバックで先発しました。
なぜ柏は「オール日本人編成」でアジアに挑むのか?
今季の柏は「AMBITION To Be The BEST」をスローガンに掲げ、ACLE・J1・ルヴァン杯・天皇杯の4冠(最大62試合)を目標にスタートしました。
注目すべきは、アジアの舞台を戦いながら「日本人選手を中心とした編成」に舵を切った点です。
リカルド・ロドリゲス監督はシーズン始動時、その狙いについて「日本人選手を中心に編成した方が我々の団結力をより表現でき、攻守に完成度の高いプレーを遂行できる」「人間性と費用対効果も考慮した結果、各ポジションで競争力が高い編成をパーフェクトに近い形で準備できた」と語っています。
敵地の悪環境でも「頭と足を止めない」
選手たちも「ACLは勝って強くなる、勝ち進むごとにチームが太くなっていく大会」と口をそろえます。
一方で、アウェイのタイ遠征で鍵になるのが環境への適応です。
今季序盤、大阪での暑さの中で戦ったC大阪戦や、雨でピッチコンディションが悪かった横浜FM戦で連敗を喫した際、DF古賀太陽は「どんな状況であれ高い質を求めてやっていかないと。
『頭が止まる瞬間』『足が止まる瞬間』があった」と反省を口にし、MF久保藤次郎も「環境が悪いからといって急にサッカーを変えるのは無理。
このサッカーをやるからには突き抜ければいい」と語っていました。
高温多湿なタイのアウェイでも、自分たちのスタイルを曲げずに細部の質を維持できるか。
ここまでの合格点と課題はシンプルです。
- 前半のハイプレッシャーと早い時間帯の先制 → 引き続き最大の武器
- 後半の失点と攻撃の失速 → 苦しい時間帯でも「頭と足を止めず」ハードワークし続けられるか
柏を貫け!!
4. ラーチャブリーFCの現在形
4-1. クラブ概要:「ドラゴンズ」の初ACLE
ラーチャブリーFCはタイ・ラーチャブリー県を本拠地とするクラブで、愛称はThe Dragons(ドラゴンズ)。
正式名称はラーチャブリー・ミトポンFCです Wikipedia。
2025-26シーズンのタイリーグ1を3位で終え、クラブ史上初となるACLE出場権を獲得しました。
タイリーグガイドを執筆するライターからは「このチームに足りないのは良い選手でも優秀な監督でもなく、オーナーの我慢」と評されるなど、評価の矛先がピッチ外に向くことも多いクラブです タイリーグガイド2026-27(note)。
4-2. 監督:ワラウート・スリマカ体制2年目
監督はタイ人のワラウート・スリマカ(54歳)。
2024年11月19日に就任し、契約は2027年6月30日までです Transfermarkt。
就任1年目でチームをタイリーグ3位まで押し上げ、ACLEへ導いた指揮官の2年目です。
4-3. ACLE2試合:守れないが、点は取れる
| 結果 | 内容 | |
|---|---|---|
| MD1(9/15・ホーム) | 4-6で上海海港に敗戦 | 前半0-3から後半に4得点。ンジヴァ・ラコトハリマララの得点が目立ち、得点力は本物 Jリーグ公式 |
| MD2(10/13・アウェイ) | 0-1で京都サンガに敗戦 | 88分に松田天馬のゴールを許す。終盤まで持ちこたえた内容 Jリーグ公式 |
2連敗の勝点0(東地区12位)と崖っぷちに立っていますが、開幕戦で4点を奪っている点は見過ごせません。
4-4. タイリーグでの調子
タイリーグ1は6試合で3勝1分2敗・勝点10の4位(得12失6、10月24日時点)。10月10日のスコータイ戦は6-0、18日のチェンライ戦は2-1と勝っていましたが、10月24日のホームでのチョンブリ戦は1-2で敗戦しました。
柏と同じく、国内リーグから中2日での対戦です。
4-5. 注目選手
| 選手 | ポジション | ポイント |
|---|---|---|
| ロケ・メサ | MF | 37歳のスペイン人MF。ACLEの2試合に出場した経験豊富なボランチ ESPN |
| ファン・ウェルメスケルケン際 | SB(DF) | 元川崎フロンターレ(2025)のオランダ出身。甲府ユース出身。2026-27前期から完全移籍で加入し、ACLEの2試合に出場 GOAL SPORTS AGENCY |
| ンジヴァ・ラコトハリマララ | FW | 上海海港戦で後半に複数得点を挙げたアタッカー |
| タナ | MF | スペイン出身。前所属はCDメンサヘロ |
補強の話題で名前の大きかったジョナサン・ビエラ(元バレンシア)は、双方合意ですでに退団しています。7月30日の加入からわずか約2か月半での別れでした。
5. 見どころと筆者の予想
見どころ① 立ち上がりの主導権と「疑似カウンター」の応酬
ラーチャブリーは上海戦で後半4得点を挙げたように、前掛かりに出てくる時間帯があります。そこで注目したいのが、柏が磨いてきた新戦術「疑似カウンター」です。相手の前からのプレッシャーをパスワークで剥がし、空いた背後のスペースへ一気にスピードアップして仕留める形は、2列目の選手や両ウイングバックの推進力と相性抜群です。また、「自分たちのスタイルをやるタイミングと、ロングボールで相手の陣地に入って守備から入るタイミングの使い分け」も、相手の勢いをいなす鍵になります。
見どころ② 柏の「後半運営」とACL仕様の我慢比べ
ポート戦の後半はシュート2本と失点。選手たちも「ACLでは普段のJリーグと同じ感覚だと、規格外の個にやられてしまうおそれがある」「試合をしていれば苦しい時間帯は絶対に来る。リカルドのサッカーは理想も高いが、その土台は耐えるときに耐えてハードワークし続けること」と語っています。アウェイで1点差の展開になっても、後半の集中力を切らさないことが絶対条件です。
見どころ③ 中2日のタイ遠征を見据えたローテーションと「切り札・瀬川」
両チームとも10月24日に国内リーグ戦を消化しての中2日。リカルド監督は連戦でも「中2日でタイへの遠征がある」ことを明確に意識し、走行距離が長かった小泉佳穂や久保藤次郎、遠藤渓太、ケガ明けの原田亘らのプレータイムをコントロールしながら、ACLでパフォーマンスの高かった汰木康也らを組み合わせてきました。
さらに心強いのが、途中出場からゴールを量産している瀬川祐輔の存在です。10月9日の神戸戦でもゴールを決め、途中出場から9試合で8ゴール。9月度のJリーグ月間MVPにも選ばれています。指揮官も「CFだけでなく2列目でも良いプレーができるポリバレントで重要な選手」と絶大な信頼を置いており、消耗戦必至のタイの後半、彼の投入が勝負を決めるカードになりそうです。
筆者の予想:柏 2-1 勝利
アウェイ要素を織り込みつつ、柏の前半の破壊力と「疑似カウンター」、さらには選手層の厚みを生かした後半の交代策が上回ると読みます。ただし相手は上海海港に4点を奪った攻撃型。1点差の展開が長引くと、一発を食うリスクは小さくありません。
6. よくある質問
Q. テレビで放送はありますか?
DAZNで配信されます(柏レイソル公式の日程表にも「配信:DAZN」と記載)。地上波・BSの放送予定は、確認できていません 柏レイソル公式。
Q. キックオフ時刻は何時?
日本時間10月27日(火)21:15(タイ現地19:15)です 柏レイソル公式。
Q. ジョナサン・ビエラは出ますか?
出ません。双方合意ですでに退団しています。
Q. アウェイの過酷な移動や環境面は大丈夫?
以前のACLと比べて、サポート体制が大きく進化しています。2026/27シーズンからJリーグとJFAによる支援が拡充され、ACLE出場クラブには1クラブあたり1億円の配分金が出るほか、リーグステージでの渡航費の40%が支援されます Jリーグ公式。柏の選手からも「Jリーグのサポートもあって、ホテルや食事、移動など環境面は以前よりずっと良くなっている」という声が出ています。
Q. 次のホームゲームはいつ?
11月3日(火・祝)19:00、柏サッカースタジアム(三協フロンテア柏スタジアム)での大田ハナ・シチズン戦(MD4)です 柏公式。
